変われるって、ドキドキ。

まだ10代でしたが大学生の私に響いたコトバ。
21世紀になる前に、北野武がカローラのCMに出演していました。イメージとしてはもう少し高級車のCMに出てきそうなのに、あえてカローラなんです。そこで使われた 「北野武からの手紙」 。

元気ですか? 近頃の若いやつはって、ちゃんと言えてますか? 2000年とか21世紀とかに追いついていますか? ところでどうしましょう? これから。 今の自分に満足ですか? 頑張ってきましたもんね。いい人生でしたね。 じゃぁ、さようなら。まだ次の自分があると思うなら、どうぞ生きて下さい。 オイラがこのカローラの仕事に呼ばれたとき、変だなって思った。 正直オイラ、カローラに乗りそうにないしさ。良くできた車らしいけど。 うまく話せるかねぇ。 でも、どーもこーゆーことらしい。オイラ今53。正真正銘のおじさんだ。 もちろん芸人とサラリーマンは違う。でも、変わっていく時代の中で、 おじさん芸人も、そうじゃないおじさんやおばさんも、ふた通りしかいない。 変わるやつと、変らないやつ。ピ、ピ、ピ、ポーン! 新しい時代をお知らせします。 テレビが毎日叫んでる。2000年だ。21世紀だ。 大変だ。 時代が変わる。そりゃけっこー。でも時代って誰だ? 変わらなきゃいけないのは、あんたじゃないのか? 本当に変わってゆくことは、インターネットがとうしたこうしたじゃねーだろう? もう少し優しい自分だったりするだろう? 困っている人を見て見ぬふりをしないことだったりするだろう? ちょっとした勇気だったりするだろう? 普通のあんたが変わって、はじめて本当に新しい時代がやってくる。 あんたが強く変われば、世の中も優しく変われる。 そう考えりゃ21世紀もいいきっかけだ。オイラ乗っちゃうよ。 だって変われるって、ドキドキしねえか? カローラだって変わっちゃう時代なんだぜ? 照れくさいこと言った。忘れてくれ。アリガト。サヨナラ。 変われるって、ドキドキ。

「北野武からの手紙」
目次

きっかけという名目

節目というのはすごく都合のいいように使われるもので、気持ちを新たにという目印になってます。 今年の抱負、4月から、月曜から、三十路になったからなど、何やら区切りを利用して目標を立てたりする。実際、今日の3時からでもいいんだけど、明日からとかね。 あらゆるものが、もの凄いスピードで変わってて、それに付いていけないでいるから自分ベースで計画して、これを期にやって行くぜってこと。

で、結局my目標に埋もれ、来週からタスクを変えるとか。 ほんの一部のユーザーのニーズを満たすだけの商品が毎日発売され、Web上では光の速度で新しいものが生まれてる。

で、そんなもの追っかけてると自分を失うから、断捨離してミニマルに行くぜ!とか気にしない俺になる!とか言う。月曜からね。 みんなが変わりたいって思ってて、違う方法で進んでシェアして、参考にしたいからネット読書に時間を使う。タイムマネージメントだ!タスク管理だ!ポモドーロだ!ライフハックだー!

でもその「変わる」に対しての目標、リサーチ、準備品、それらに対する拘り・・・と多すぎじゃない?
変わるのいつよ?

強く変わるのは、カレンダーや時間の区切りじゃない。モノを揃えても変わらない。
そんなことに悩んでるうちに月日は経ってしまう。

変わることに理由はない。

ふた通りしかいない。 変わるやつと、変らないやつ。

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